スキル研修教材
ディレクター

ディレクターを育成する教材ではなく、案件概要・スキルシート・登録面談・提案で判断を外さないための営業向け教材です。 本教材では、SES提案で出やすいWeb制作、Webサービス、SaaS/業務システムなどの開発寄りディレクション、サイト運用・改善を中心に扱います。 要件定義、ワイヤーフレーム、進行管理、品質管理、GA4、SEO、PM兼任を「どう読み、何を聞き、どう補足するか」まで接続します。

01 / Why

ディレクターを営業が知る意味

ディレクター案件は「コミュニケーション力があります」だけでは提案精度が出ません。案件側が求めるのは、現場を前に進める段取り、合意形成、制作理解、品質管理の再現性です。

案件概要 → 経歴書 → 登録面談 → 提案 の4ステップ。各ステップで何を読むかを添えた図
各ステップで読むものを決めておく。案件概要 → 経歴書 → 登録面談 → 提案を1本の線でつなげる。

営業が見るべき中心は、肩書きではなく任された範囲

ディレクターは、クライアント、デザイナー、エンジニア、マーケターの間に立ち、目的を整理して制作を進める現場のハブです。 SES営業に必要なのは、ディレクション理論を語ることではありません。 案件概要の「要件定義」「進行管理」「ワイヤー」「GA」「PM兼任」が、候補者のどの経験と合うのかを判断することです。

営業向けポイント

「Webディレクター経験あり」では弱いです。「ヒアリングから要件定義、ワイヤー作成、制作進行、レビュー、改善提案まで担当」など、工程と成果物を具体化します。

この教材で扱う範囲

動画ディレクター、編集ディレクター、ゲームディレクター、広告クリエイティブ全般ではなく、SES提案で登場しやすいWeb/開発寄りのディレクターを中心に見ます。

02 / Overview

ディレクターの概要

ディレクターは、方向性を決め、チームをまとめ、要件定義から制作進行、品質管理まで担う役割として整理できます。営業実務では、PM・デザイナー・エンジニアとの違いを切り分けて読みます。

ディレクターを中心に、クライアント・デザイナー・エンジニア・マーケターと何を調整するかを示したハブ図
ハブの価値は「誰と」ではなく「何を調整したか」。各関係者と調整した中身を面談で確認する。
Director

現場を前に進めるハブ

目的整理、要件化、制作指示、レビュー、関係者調整を通じて、制作物を完成まで導く役割。

PM

予算・体制・全体管理

PMはプロジェクト全体の責任者寄り。ディレクターは制作現場、品質、顧客との具体的な進行に寄ることが多い。

Designer

表現・画面を作る担当

デザイナーは制作物そのものを作ることが中心。ディレクターは作る目的、仕様、進め方を整える。

Engineer

実装・技術判断の担当

ディレクターは実装者ではないが、HTML/CSS、CMS、技術制約を理解していると提案価値が高い。

営業が押さえる基本の違い

観点ディレクターPM営業判断
主な責任要件整理、制作進行、品質管理、顧客調整予算、体制、全体計画、意思決定PM経験ありだけでディレクター案件に出さず、制作現場の経験を確認する。
成果物要件定義書、サイトマップ、ワイヤー、進行表、議事録、改善レポート計画書、課題管理、予算管理、経営層報告案件概要にある成果物とスキルシートの記載を照合する。
評価される力曖昧な要望を具体化し、チームに伝える力全体最適で判断し、リスクを管理する力面談では「どう合意形成したか」を聞く。

03 / Types

ディレクターの種類

同じディレクターでも、Web制作寄り、クリエイティブ品質寄り、技術理解寄りで提案先が変わります。肩書きだけでなく、主な成果物と判断範囲を見ます。

案件概要での見分け方

種類主な役割よく出る成果物提案前に確認すること
WebディレクターWebサイトの企画、制作、運用を統括する。サイトマップ、ワイヤー、進行表、CMS更新、GAレポート。制作進行だけか、要件定義・改善提案までできるか。
アートディレクタービジュアル表現、トンマナ、ブランド一貫性を管理する。デザイン方針、レビュー、制作指示、ブランドガイドライン。自分で作る人か、デザイナーに指示・監修する人か。
クリエイティブディレクターコピー、映像、デザインを含めたクリエイティブ戦略を統括する。企画書、コンセプト、プレゼン資料、キャンペーン方針。マーケティング視点、顧客プレゼン、企画責任の有無。
テクニカルディレクター技術面から制作を支え、エンジニアと顧客の橋渡しをする。技術要件、実装方針、性能・セキュリティ観点、開発調整。フロント/バックエンド理解、技術選定、エンジニアリード経験。

04 / Work Flow

業務範囲と技術基礎

ディレクターの業務範囲は、ヒアリング、企画・設計、制作進行、品質管理、納品・改善です。営業はそれぞれを「案件概要の言葉」と「面談質問」に変換します。

ヒアリング → 要件定義・設計 → 制作進行 → 品質管理 → 分析・改善 の5工程。各工程で確認することを添え、分析・改善を差がつく工程として強調
各工程に「確認すること」がある。どこを一人称で担ったかで提案できる案件が変わり、最右の分析・改善まで担えるかが差になる。
1

ヒアリング

何を作るかではなく、何を解決するかを明確にする。目的、ターゲット、競合、予算、制約を確認する工程。

2

要件定義・設計

機能要件、非機能要件、サイトマップ、ワイヤーフレームを作り、顧客と合意する工程。

3

制作進行

WBS、ガントチャート、定例、課題管理でデザイナー・エンジニアの作業を前に進める工程。

4

品質管理

デザインレビュー、コードレビュー、テスト確認、ブラウザ確認、修正管理を行う工程。

5

分析・改善

GA4、Search Console、SEO、CVR、A/Bテストなどを見て改善提案する工程。

ワイヤーフレーム

画面の骨格です。見た目の完成品ではなく、情報設計とレイアウト合意に使います。

WBS

作業を細かく分けた一覧です。作成経験と更新経験ではレベルが違います。

GA4 / SEO

運用改善案件で差が出ます。数値を見たことがあるか、改善提案までしたかを分けて確認します。

05 / SES

SES案件での使われ方

SES市場では、Web制作会社、広告代理店、事業会社、開発会社のいずれでもディレクター需要があります。特に「手を動かせるディレクター」は評価されやすいです。

制作進行支援

進行表、定例、課題管理、レビュー調整が中心。初級から提案しやすいが、指示待ちでは弱い。

Webサイト新規制作

ヒアリング、サイトマップ、ワイヤー、制作進行、テスト、公開まで一連の経験が刺さる。

サービス改善・運用

GA4、SEO、CVR、ヒートマップ、ABテストなど、数字を見た改善経験が評価される。

開発ディレクション

エンジニアと仕様を詰め、技術制約を踏まえて調整する。テクニカルディレクター寄り。

案件概要での注意

「PM/ディレクター兼任」はよくあります。予算・体制責任まで見るPMなのか、制作現場を回すディレクターなのか、責任範囲を必ず確認します。

06 / Keywords

案件概要でよく見るキーワード

キーワードは暗記するものではなく、候補者に確認する質問へ変換する入口です。

上流・設計

ヒアリング要件定義RFP提案書サイトマップワイヤーフレーム

進行管理

WBSガントチャートBacklogJiraNotion課題管理

制作・技術理解

HTML/CSSCMSWordPressレスポンシブFigmaテスト確認

分析・改善

GA4Search ConsoleSEOCVRA/Bテスト改善提案

要件定義・進行管理・GA4の3つの言葉が、同席/閲覧から合意形成/改善・効果測定まで段階的に意味が変わることを示したラダー図
キーワードは暗記対象ではなく確認の入口。同じ言葉でも「どこまでやったか」で意味が変わる。

案件概要の読み替え

「進行管理」はスケジュール更新だけか、遅延時の調整までか。「要件定義」は同席だけか、整理・文書化・合意形成までか。「GA経験」は閲覧だけか、改善提案までかを分けます。

07 / Domains

代表的な案件領域

ディレクターは領域によって必要な知識が変わります。候補者の経験が案件領域に近いかを見ます。

コーポレートサイト

ページ構成、ワイヤー、CMS、SEO、公開進行。顧客折衝と制作会社連携が重要。

LP・広告運用

短納期、ABテスト、CVR改善、広告代理店連携。数字を見た改善経験が強い。

EC・予約サイト

商品導線、決済、在庫、フォーム、CV改善。非機能要件や運用フロー理解が重要。

Webサービス・SaaS

業務画面、仕様調整、エンジニア連携、ユーザー改善。テクニカル理解が差になる。

08 / Skill Sheet

スキルシートの読み方

ディレクターの経歴は、経験年数より「どの工程を、どの責任で、どの成果物まで担当したか」を読みます。

強い記載

  • ヒアリングから要件定義、ワイヤー作成、制作進行、公開まで担当。
  • WBSを作成し、遅延時の代替案と関係者調整を実施。
  • GA4の数値をもとに導線改善を提案し、CVR改善に関与。
  • デザイナー・エンジニア・顧客のレビューを整理し、合意形成を担当。

確認が必要な記載

  • ディレクション担当: 何をどこまで担当したかが不明。
  • 進行管理: 更新作業のみか、課題解決までかが不明。
  • 要件定義経験: 同席か、文書化・合意形成までかが不明。
  • GA経験: レポート閲覧か、分析・改善提案までかが不明。

スキルシートの記載を営業コメントへ変換する

経歴書の記載そのままだと弱い理由面談で確認すること提案での補足
Webディレクターとして進行管理作業範囲が広すぎる。WBS作成、定例運営、遅延調整、レビュー管理のどこまでか。進行表更新だけでなく、遅延時の調整と顧客報告まで担当。
要件定義を担当同席だけの可能性がある。ヒアリング、整理、文書化、合意形成まで主導したか。顧客要望を機能/非機能要件に整理し、要件定義書へ落とし込み。
GAを使用閲覧だけか改善までか不明。見ていた指標、レポート作成、改善施策の経験。GA4で流入・CVを確認し、導線改善案の作成まで経験。

09 / Interview

登録面談で聞くこと

面談では、肩書きではなく「曖昧な状況をどう具体化し、誰を巻き込み、どう着地させたか」を確認します。

必ず聞く質問

  • 直近案件で担当した工程は、ヒアリング、要件定義、ワイヤー、進行、品質管理、改善のどこですか。
  • ワイヤーフレームやサイトマップは自分で作成しましたか。どのツールを使いましたか。
  • WBSや進行表はゼロから作成しましたか、既存表を更新しましたか。
  • スケジュール遅延が起きたとき、どのように原因・影響・代替案を整理しましたか。
  • クライアントの要望が曖昧な場合、どうヒアリングして合意しましたか。
  • デザイナーやエンジニアへの指示出しで工夫したことは何ですか。

深掘り質問

  • RFPを読んで提案書や見積もりに関与した経験はありますか。
  • GA4やSearch Consoleで見ていた指標と、そこから出した改善案を教えてください。
  • レビューで顧客と制作側の意見が割れたとき、どう調整しましたか。
  • HTML/CSS、CMS、レスポンシブ、セキュリティなど技術理解はどの程度ありますか。
  • 複数案件を並行した場合、優先順位をどう決めましたか。
  • 失敗した進行と、次に改善したことを教えてください。
面談での言い方

「提案時に担当範囲を正確に伝えたいので、要件定義は同席・整理・文書化・合意形成のどこまで担当されたか教えてください。」

面談での言い方

「進行管理経験ありと記載がありますが、WBS作成、定例運営、遅延時の代替案提示、顧客報告のうち経験があるものを教えてください。」

10 / Level

レベル感の見極め

ディレクターのレベルは、経験年数よりも任された範囲、判断の深さ、合意形成、改善提案で見ます。

初級(進行管理)・中級(案件を回す)・上級(提案・改善)の3段階と、各段階で提案できる案件を対応づけたピラミッド
レベルは年数ではなく「一人称でどこまで任されたか」で上がる。段階ごとに提案できる案件の幅が変わる。
初級

進行管理アシスタント

議事録、進行表更新、タスク確認、レビュー依頼など。指示を受けて正確に回せる。

提案しやすい案件

制作進行補助、Web運用、PMO補助、議事録・課題管理中心。

中級

小〜中規模案件を回せる

ヒアリング、要件整理、ワイヤー、WBS作成、顧客折衝、遅延調整まで担当できる。

提案しやすい案件

Webディレクター、サイトリニューアル、CMS導入、LP制作進行。

上級

提案・改善・チームをリード

RFP読解、提案書、見積もり、KPI設計、複数案件管理、チームビルディングまで関与できる。

提案しやすい案件

大規模リニューアル、サービス改善、テクニカルディレクション、PM兼任。

この回答なら △ / ○ / ◎

質問弱い回答提案可能強く推せる
要件定義で何をしましたか打ち合わせに参加しました。要望を整理してページ一覧・機能一覧に落とし込みました。顧客課題をヒアリングし、機能/非機能要件、優先度、変更管理まで合意形成しました。
WBSは作れますか進行表を更新していました。タスク、担当、期限を整理して進捗管理していました。成果物からタスク分解し、依存関係、バッファ、マイルストーン、遅延時の代替案まで設計しました。
遅延時にどう対応しますか関係者に急いで確認します。原因と影響範囲を確認し、関係者へ報告します。原因、影響、選択肢、推奨案を整理し、スコープ・品質・納期のどこを調整するか合意形成します。
GA4経験を教えてください数字を見たことがあります。PV、流入、CVをレポート化していました。数値から仮説を立て、CTA・導線・コンテンツ改善を提案し、効果測定まで行いました。
エンジニア連携で意識することは分かりやすく伝えます。仕様、期限、修正内容を整理して伝えます。技術制約、優先度、未決事項、受入条件を明確にし、顧客要望を実装可能な粒度へ翻訳します。

11 / Mismatch

営業がミスりやすい提案

ディレクター案件は役割が広いため、似た言葉を同じ意味で扱うとミスマッチになります。

進行管理・PM経験・GA経験の言葉が、営業が読みがちな意味と案件が本当に求める範囲でずれてミスマッチになる構造図
経歴書の言葉から営業が読む意味と、案件が本当に求める範囲はずれる。求める側を確認してから出す。
よくあるミスなぜ危ないか提案前に確認すること
進行管理経験だけで要件定義案件へ出すスケジュール更新と要件整理・合意形成は別スキル。ヒアリング、文書化、優先度整理、顧客合意の経験。
PM経験者をディレクター案件へそのまま出す制作現場、ワイヤー、レビュー、CMS運用の経験がない可能性。制作物への関与、デザイナー/エンジニアへの指示経験。
GA経験ありだけで改善案件に出す閲覧だけでは改善提案や効果測定を任せにくい。見ていた指標、仮説、施策、結果を確認する。
テクニカルディレクターを通常Webディレクターと同一視する求められる技術理解やエンジニア調整の深さが違う。技術選定、API、性能、セキュリティ、開発チームリード経験。
ワイヤー作成経験をUIデザイン経験として説明するワイヤーは情報設計で、完成デザイン制作とは違う。Figmaでのモック作成、デザイン制作、デザイナー監修の範囲。
RFP経験を軽く見る上級案件では課題理解・提案構成・見積もり観点が評価される。RFP読解、提案書作成、コンペ対応、評価基準の整理経験。

12 / Proposal

提案時の注意点とコメント例

提案コメントは「ディレクションできます」ではなく、案件概要の不安を埋める情報を短く添えます。

提案時の注意点

  • Webディレクター、PM、PMO、デザイナーを同じ意味で扱わない。
  • 要件定義、進行管理、ワイヤー作成、改善提案の担当範囲を具体化する。
  • ツール名だけで判断しない。BacklogやJiraは入力だけか運用設計までかを見る。
  • GA4やSEOは「数字を見た」ではなく、改善提案・効果測定の有無を添える。
  • 技術寄り案件ではHTML/CSS、CMS、開発チーム連携、技術制約理解を補足する。

提案コメント例

ヒアリングからサイトマップ・ワイヤーフレーム作成、制作進行、公開前レビューまで一連のWebディレクション経験があります。
WBSをゼロから作成し、デザイナー・エンジニアのタスク管理、遅延時の影響整理と顧客報告まで担当しています。
GA4で流入・CV・離脱箇所を確認し、CTAや導線改善案の作成、効果測定まで経験しています。
WordPressを用いたサイト運用経験があり、軽微なHTML/CSS修正と制作側への具体的な修正指示が可能です。
RFP読解から提案書構成の作成、競合比較を踏まえた訴求整理まで関与しており、上流寄りの案件でも提案可能です。
テクニカルディレクターとして、顧客要望を技術要件へ落とし込み、エンジニアと実装方針・受入条件を調整した経験があります。

13 / Practice

実務演習

ここでは、案件概要、スキルシート、候補者比較を使って、実際の提案前チェックに近い形で判断します。答えをすぐ見るより、まずは「何を確認すべきか」を自分の言葉で整理してください。

A

案件概要読解演習

案件概要から、進行管理メインなのか、要件定義・改善提案・PM兼任まで求められるのかを読み分けます。

案件例1

コーポレートサイトリニューアル支援

概要
制作会社内で、顧客折衝、サイトマップ整理、ワイヤーフレーム作成、制作進行、公開前チェックを担当。
必須
Webディレクター経験、WBS作成、FigmaまたはPowerPointでのワイヤー作成、Backlog運用。
歓迎
CMS、HTML/CSS基礎、SEO観点、アクセス解析レポート作成。
考えるポイント
  • 進行管理だけで足りるか。
  • 要件定義・ワイヤー作成まで必要か。
  • PM兼任か、制作ディレクター寄りか。
回答例を見る

制作ディレクター寄りですが、進行管理だけでは不足です。サイトマップ整理、ワイヤー作成、顧客折衝があるため、中級のWebディレクターが適します。PMの予算・体制責任までは強く見えません。GA4/SEOは歓迎なので、改善提案経験があれば加点として補足します。

案件例2

SaaS管理画面の改善ディレクション

概要
既存SaaSの管理画面改善。顧客要望の整理、開発チームとの仕様調整、GA4/ヒートマップをもとにした改善案作成、リリース管理を担当。
必須
要件定義、Webサービスの画面改善、エンジニア連携、課題管理、受入条件整理。
歓迎
GA4、ユーザー行動分析、HTML/CSS理解、テクニカルディレクション経験。
考えるポイント
  • Web制作案件か、開発寄り案件か。
  • GA4/改善提案まで必要か。
  • PM兼任に近い責任があるか。
回答例を見る

開発寄りのディレクションです。要件定義、仕様調整、受入条件整理が必須なので、制作進行のみの候補者は弱いです。GA4やヒートマップをもとに改善案を作るため、分析・改善経験も重要です。PM兼任というより、テクニカルディレクターまたは上級Webディレクター寄りで見ます。

B

スキルシート添削演習

弱い記載を、面談で確認すべき観点と提案に使える表現へ変換します。

弱い記載確認観点提案向け表現
Webディレクターとして進行管理を担当WBS作成、定例運営、遅延時の調整、顧客報告まで担当したか。WBS作成から定例運営、遅延時の影響整理、顧客報告まで担当。
要件定義を経験同席だけか、ヒアリング、整理、文書化、合意形成まで主導したか。顧客ヒアリングから要望を機能/非機能要件へ整理し、要件定義書への落とし込みと合意形成を担当。
GAを使った改善経験あり見ていた指標、仮説立案、改善施策、効果測定まで経験したか。GA4で流入・CV・離脱箇所を確認し、CTAや導線改善案の作成、効果測定まで経験。
C

提案可否判定演習

サンプル案件に対して候補者A/B/Cを比較し、誰を出すか、誰は不足があるか、追加確認と提案コメントまで整理します。

Target

Webサービス改善ディレクター

既存Webサービスの画面改善。顧客要望の整理、ワイヤーフレーム作成、開発チームとの仕様調整、Backlogでの課題管理、GA4を見た改善提案が求められる。

A

初級

議事録作成、進行表更新、レビュー依頼が中心。顧客折衝とワイヤー作成は未経験。

C

上級

GA4改善、ヒートマップ分析、テクニカルディレクション、受入条件整理まで経験。単価は高め。

回答例を見る

誰を出すか

第一候補はCです。GA4改善と開発寄りの仕様調整まで求められているため、最も案件に近いです。単価や稼働条件が合わない場合はBを提案し、GA4は追加確認または補足条件にします。

不足がある候補者

Aは進行表更新中心のため、要件整理、ワイヤー、顧客折衝、GA4改善が不足します。Bは中級として提案可能ですが、GA4改善が閲覧レベルなら強く推しすぎない方が安全です。

追加確認

Bには、GA4で見ていた指標、改善案を出した経験、開発チームとの仕様調整範囲を確認します。Cには単価、稼働開始日、PM責任まで求められた場合の対応可否を確認します。

提案コメント例

既存Webサービスの要件整理からワイヤーフレーム作成、Backlogでの課題管理、開発チームとの仕様調整まで経験があります。GA4を用いた改善提案経験もあり、画面改善案件との親和性が高い人材です。

14 / Check

確認テスト

答えを開く前に、自分の言葉で説明できるか確認してください。

1. ディレクターとPMの違いを営業向けに説明してください。
回答例: PMは予算・体制・全体管理寄り、ディレクターは制作現場の要件整理、進行、品質、顧客調整寄りです。案件概要では責任範囲を確認します。
2. 「要件定義経験あり」で確認すべきことは何ですか。
回答例: 同席だけか、ヒアリング、整理、要件定義書作成、優先度付け、顧客合意、変更管理まで担当したかを確認します。
3. 「進行管理経験あり」をどう深掘りしますか。
回答例: WBS作成、定例運営、課題管理、遅延時の影響整理、代替案提示、顧客報告まで経験があるかを確認します。
4. Webディレクター案件でよく見るキーワードを5つ挙げてください。
回答例: 要件定義、ワイヤーフレーム、サイトマップ、WBS、Backlog、GA4、SEO、CMS、HTML/CSSなど。
5. GA4経験者を改善案件へ提案する前に何を確認しますか。
回答例: 見ていた指標、レポート作成、仮説立案、改善施策、効果測定の経験を確認します。
6. テクニカルディレクター案件で確認することは何ですか。
回答例: フロント/バックエンド理解、技術選定、性能・セキュリティ観点、エンジニアとの仕様調整、受入条件整理の経験です。
7. 提案コメントで「ディレクションできます」だけでは弱い理由は何ですか。
回答例: ディレクションの範囲が広すぎるためです。要件定義、ワイヤー、進行、レビュー、改善など、案件に近い担当工程を補足します。
8. ワイヤーフレーム経験をどう確認しますか。
回答例: 自分で作成したか、使用ツール、作成目的、顧客合意、デザイナーへの引き継ぎ、画面設計の深さを確認します。

15 / Summary

まとめ

ディレクター提案は、肩書きではなく、案件側が必要とする工程・成果物・調整範囲に候補者の経験を接続する仕事です。

案件概要

要件定義、進行管理、ワイヤー、GA、PM兼任の意味を分けて読む。

経歴書

担当工程、成果物、合意形成、遅延対応、改善提案の有無を見る。

登録面談

「何を担当したか」から「どう判断し、どう着地させたか」まで深掘る。

提案

案件概要の不安に対して、近い経験と任された範囲を短く補足する。